しずく

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「ただいまぁ…」
 からからと、背後でドアが開く音がした。
 ん?と振り返ったときにはすでに時遅し。
「っ、わぁ! ご、ごめんっ!」 
 顔を一瞬にして真っ赤にして、開ける時の何倍ものスピードで脱衣場のドアを閉めた、俺の弟。
 髪から滴る熱い雫をタオルで拭う。
 脱衣場の鏡を見て数秒。
 事態を呑み込んだ俺は、声を殺してくすくすと笑うのだった。 


わぁ! #173
(わぁ…、やることが山積みだぁ…(現実逃避中))

1/26/2025, 1:16:56 PM