ボクの部屋から見える保育園は、こぢんまりとしているけど、毎日賑やかだ。
寒さなんてし~らない!といわんばかりの元気さで、日々子たちは園庭をかけまわってる。
ボクといえば、受験勉強そっちのけで毎日ゲーム三昧である。勉強に集中できるように、と姉がこの部屋を譲ってくれたのに、将来なりたいものもないボクが勉強をするわけもない。今の成績で入れる進学先でいいや、とだらだらと過ごしている。
ああ、ダメ人間だ。
朝からゲームをしていたから、さすがに飽きてコンビニにお菓子でも買いに行くことにした。
久しぶりに出た外は、風もなく穏やかで、思いのほか太陽があたたかった。ぼんやり空を眺めていると、前方からキャイキャイと声がした。保育園のお散歩の時間らしい。実はボクはあまり子ども相手が得意ではないから、下を向いてすれ違おうとした。
すると、
「こんにちはー!」
「こちはー!」
「ちは~!」
と、ハキハキした挨拶をされ、ボクはびっくりした。見ると腰より背丈が低い子たちがこちらを見て、ニコニコしている。
ボクは照れくさくて、小さな声で
「こんにちは。」
とかえした。
数歩歩いたところで振り返ってみると、子どもの一人がこちらを見て手を振っていた。ボクも、バイバイ、と右手を小さく振った。
ボクは、部屋に戻り、スマホである職業について調べてみることにした。
さっきまでは、なりたいものなんかなかったんだけどね、可愛かったんだよ、目がキラキラしてて。
さて、目標もできそうだし、明日から勉強しようかなあ。
1/6/2026, 8:47:24 AM