『夏の匂い』ジリジリと照り付ける太陽にアスファルトが焼ける。靴に裏から伝わる熱がいかに暑いかを物語る。湿気った風は体温を下げるどころか熱を籠らせる。駅から出て数分なのにシャツが汗を吸って少しベタつく。今日は自転車の方が良かったな...湿気った風が妙に匂う。よく匂う...最近どっかで嗅いだことあるような...悩んでいると空が轟く。空を見上げた瞬間太陽が顔を隠し、雨が降ってきた。夕立だ。あの匂いの正体は夕立だった。語り部シルヴァ
7/1/2025, 10:32:04 AM