『何でもないフリ』
「ねえ、今日はいい事あった?」
「えっ!?なっなんでもないよ!!」
唐突に聞かれて思わずバレそうな嘘をつく。
そっかと彼は返してスマホを見始める。
危ない危ない...明日は彼の誕生日でサプライズを
開こうと思っていたが気持ちが先走りすぎたようだ。
飾り付けも完成して明日こっそり飾る準備はできている。
料理も下準備は完了。
明日が待ち遠しいなあ。
明日は彼に喜んでもらえるように頑張るぞ!
そう意気込み掃除を張り切る。
何やら張り切る彼女の背中を見つめながら
明日自分の誕生日だということを思い出した。
彼女が何をしたいかを察したので黙って見守ることにした。
明日はうんと楽しませてもらおうかな。
語り部シルヴァ
12/11/2024, 10:42:19 AM