目を開けたら水の底だった。 青く美しい水の中に日の光が差し込んで、ゆらゆらと揺れて、大層美しい空間だった。 優しくて穏やかで気持ちが良くて、手足を伸ばして揺蕩った。 しかし上を見つめる目の端に映るのは、枠のようなもの。ちょうど、そう、学校のプールの底から空を見ているような。フレームのような。なんだ、私の世界ってこの規模か。口元からポコと1つ泡が立った。『海の底』
1/20/2023, 4:47:56 PM