未知亜

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コンビニで買ったスポドリを、日陰でしばしおでこに当てる。
急上昇した気温と湿度に耐えていた肌が、冷えた水滴にふわりと緩む気がした。

目を閉じて「あー」と満足の息が漏れたところで、額の冷感が奪い去られる。
目を開けると同時にキャップの開く音がした。

「おばさんくせぇな」と笑う君。
半袖が、やけに眩しい。


『半袖』

7/26/2025, 6:25:36 AM