郡司

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正直者が馬鹿を見る、という言葉は昔からよく聞く。じゃあ嘘つきは満たされた幸福にまっすぐ入ることができるかというと、私の見回した限りでは、そうじゃないようだ。どちらが良いのかヒジョーにビミョーだ。

さて、「正直」。

自分自身に正直であることは結構だいじだと思う。自分は何に取り組むのが楽しいか、どんなふうに暮らしたら気分良くいられるか、そういったことは自分にしかわからない。自分で自分の正直な気持ちを抑えてしまったり、さらには封じてしまったり、あまりにそれを積み重ねると、麻痺のような状態になる。そして、「自分の心は何も喜ばない」などと、真実じゃない評価判断をしたりする。

生まれてこのかた一瞬たりとも自分に誠実じゃないときがなかった人など、たぶんいない。生きる場所をなくさないための方策として、自分を守ろうとして、精いっぱいの選択をしてきた結果だ。私にも覚えがある。

さて、この側面で「正直」でいると、何かをなくすだろうか。やってみなければわからないことだ。小さなことから正直に反応してみるのも良いかもしれない…意外なくらい、正直な自分はこの現実に受け入れられるかもしれない。

小さな試し。でもきっと、大きく息ができるようになるために大きな踏み出しだ…

6/2/2024, 4:39:10 PM