詠み人知らず

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見窄らしかった貴方が心を決めた

海の向こうからやってきた王子様に

雷で打たれたかのような衝撃でもって恋をした

王子様の隣に立っても恥ずかしくないように

貴方は夢中で身なりを整え、言葉を覚え、戦った

確かに魔法使いはいたのかもしれない

でも貴方はガラスの靴を

その手を血で染めながら自分で用意した

身体中が痛んでも

偉大なる遊戯場で力の限り踊り切った

見た者の脳に鮮烈に焼き付く命のダンス

今は昔、そろそろ御伽話になってしまいそうな

貴方のシンデレラストーリー

◼️誇らしさ

8/17/2024, 3:18:21 AM