雨の音、夕方に怪しく儚く鳴く蜩、風で揺れる風鈴、あの小屋での記憶、貴方の声。 生まれつき、私の目は光を通さない。闇の中唯一手を取ってくれたのは貴方だった。 夏の匂いと共に姿を消した貴方を、今でも忘れられない。穢れない思い出の断片を抱いて、今日も深く眠る。
7/1/2025, 5:28:11 PM