寝転がって夜の空を見上げた。目の前に広がる星の海。溢れて、溢れて、そのうち空から落ちてしまうのではないかと思うほど。あの海の中を泳いで、両手いっぱいに星を掬ってみたい。そのひとかけらを食べてしまいたい。星は、どんな味がするのだろう。こんぺいとうのようにほのかに甘いのだろうか、それともぱちぱちと口の中で弾けるのだろうか。三角形を指でなぞりながら、そんなことを考えた。
3/16/2024, 2:16:16 AM