NoName

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閉め損なった蛇口から水滴が滴り落ちるように
ポタポタと時間が過ぎていく

気付いたら月日が経っていた、そんな感じ

いつの間にか1年という時間は流れて
自分の気持ちの中にあった
怒りとか
悲しみとか
苦しみとか
そういった類いの澱みがいつの間にか濾過されて
私のバケツには真新しい水が入っていた

もちろん蛇口の水はまだ止まってはいない

あぁ、そうか
1年ってそういうことだったんだ
いつまでも同じところには居ないんだな
あなたもそして私も






6/24/2024, 3:39:26 PM