暑さで視界が揺れる。気が遠くなりそうになりながら階段を下りていた。足裏から感じるかたさを頭の片隅におきながら、一歩一歩足を踏み出す。あと半分くらいでたどり着く。その瞬間、バランスを崩しずるりと滑り、落下。ゴロゴロと転がり至るところをぶつけ、地面の上で仰向けになっていた。やけに青い空のした、自分の体の無事を祈った。
6/19/2024, 10:08:39 AM