確かに、いつの間にかモノクロの世界になっていた。
いつからだろう。
学生の頃は、きちんと色がついていたと思う。
やはり、社会人になってからだ。
私の場合、社会人になってから運が下降していった。
今までの自由な生き方や、自由な考え方がことごとく否定されたところから、自信を失い、道に迷ってしまったのだ。
ひとつ道を踏み外しただけで、正道には戻れなくなる。
長い間、底辺を這いつくばって何とか生きてきた。
絶望という長いトンネルにいながらも、いつか必ず一花咲かせられると信じて。
しかし、いまだに世界はモノクロにしか見えない。
おそらく、まだ努力が足りないのだろう。
とはいえ、あの頃のような絶望感はない。
それは、世の中が変わってきたからだ。
あの頃の社会が遅れていたのであり、やっと私のレベルに社会が追いついてきただけだったというのが分かったからだ。
私の世界がカラーになる日は、そう遠くではないような気がする。
9/29/2025, 3:11:41 PM