序盤だけ書きました。

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「昨日あなたに助けていただいた黒猫です。覚えていますか?」

私は高校2年の榎本鳴美。名前は個人的には可愛いが至って平凡である。
いつも通りの帰り道で突然、不思議な男の子、見た目は小学生っぽい子に話しかけられた。
私は昨日道で倒れてた猫を応急処置して、助けた覚えはあったが、まさか猫が人になるわけがない。目の前の少年は真っ直ぐな目で見てくるので、嘘をついてるようには見えず、思わず私は目の前の現実では起こらないことに頭を抱えてしまう。

「えっと、偶然にも助けた覚えはあるけど。猫が人になるのはありえないですし、何かの流行りなのかな…?あなたは小学生だよね…?」

なるべく優しく答えてみると、少年は呆然とした顔になり涙目になり右腕を差し出した。


「急にごめんなさい、やっぱり信じられないよね。でもこれが証拠?です!僕は昨日右足をやられているときに、あなたのハンカチで応急処置をしてもらったよ!」

1/27/2024, 5:01:24 AM