『今日も何事もありませんでした。』
そういつものように、
日記の今日のところに綴る
そんな余白だらけの日記帳を閉じて
1日の終わりを迎える
こんな意味のないような、行為をかれこれ2年は続けている。ただ、私にとってそれは日々の中のかけがえのない1日を終えるための、儀式となっていた。
何事もなかったわけでもないのだけれど、書くことでもないかと、1日を無かったことにしている。
私は2年間もの間、何もない日を過ごしていたことになるんだろうな。
そう思うとなんとも悲しくなるものだが。
平穏な日々を過ごさせてもらっていることは確かだろう。
ただもうそろそろ、何か劇的な日が訪れてほしいかな
なんて密かな期待をしてはそんな日なんて訪れず、
同じような日がやってくるのだろうなと思っている。
……。
なんだか今日は眠れない。
日々を無かったことにしてきたことに、
今更、罪悪感を覚えてしまったのかな。
これから先もこんな日々を過ごしていくと思うと、
ものすごく不安だ。
あぁ、なんて残酷なことをしていたのかな。
あの日の自分、あのときの自分を
すべて否定しているようなものじゃないか……。
気がついた時には、体をベッドから抜け出て
さっき閉ざした日記を再び開いていた。
『今日も何事もありませんでした。』
そして
そう書いてある文字の下に
『いや、やっぱり幾つかあったかな。』
なんて書いていた。
また日記を閉じて、少し笑みを浮かべながら。
今日は何かがあった日を過ごしたのであった。
1/18/2026, 7:55:30 PM