好き嫌い
君に四葉のクローバーを渡した。
だが、その場で君は手から離した。
その日から僕は君が嫌いだった。
手離したことじゃなく、僕の気持ちを受け取らなかったことが嫌だった。
僕は君から離れた。身も心も。
ある日、僕は君と再開をした。
君は、ほのかに赤い頬をしていて、目から雫が美しく頬をつたっていた。
君は僕を儚げに見つめる。
再開の印に君から花を受け取った。
それは、クリスマスローズ。
僕も、君に花を渡した。
ブバルディアを。
君が長い間痛感した思いは、芯にたどり着くための成長期間だったんだ。
君は、ブルバディアを好きでしょう?
僕はブルバディアは嫌いなんだ。
僕が好きなものは、エリカなんだ。
君もいつか理解してくれたら嬉しい。
それが僕にとっての好きであり、愛慕なんだ。
#06
6/12/2024, 11:49:09 AM