庭先にいる一匹の猫。彼の名前はミーシャ。
ミーシャは柔らかな午後の光の中、地面で遊ぶスズメたちのさえずりを耳にして嬉しくなった。
ミーシャはスズメとの運命の出会いを求めて、ゆっくりと身を屈め、目の前のスズメに焦点を合わせる。ミーシャのしなやかな体すべては、シンフォニーの休止符のように静かな情熱と緊張感でいっぱいになる。シッポだけがピクピクと震えている。
ミーシャは無心になり、静寂を破り一気に飛び出した。
スズメたちは一斉に羽ばたき逃げ去った。
ミーシャはスズメとただ一緒に戯れて遊びたかったのに。
庭先に残ったのは退屈だけだった。
夕暮れが迫りミーシャは家に帰って行った。
「静かな情熱」
4/17/2025, 2:33:19 PM