「暑いね」
「うん、暑い」
君と歩く川べりの小径。春は花粉をばら撒いて去ってしまった。暦と季節が一致しない、早すぎる夏。
「川のそばに今日も立てば何故か飛び込みたくなるよ靴を脱いでそこに揃えさあ飛び込もう」
「禁じられた遊び」の節で替え歌を歌う君。
「靴を揃えるのは縁起が良くないけど、こう暑いと川に飛び込みたくもなるね。気持ちよさそうだもん」
「じゃあ、飛び込んじゃおう」
二人で靴を脱いで揃えて置き、靴下も靴に押し込んで、ズボンの裾をたくし上げて川に入る。今日の遊びは二人だけの秘密だ。大人に言ったら怒られる。
【二人だけの秘密】
5/3/2026, 10:09:46 AM