甘ったるい可視光線がつくる夢
それは終わりか始まりか
君で拡散する光の粒たち 二人分の白
名のない受動的なすがた
俗物のシルエット すべてが無機物に
もっと暗いほうへ行こうよ 狭い庇護は生温く
置いていかないで 痛みを共有させてはくれないの
その瞳に映るのはたしかにあどけない顔をした僕
遠く触れられない絵画の中
流され止まったままの秒針
差し出されるか細い手を取ったら
ふたりは変わってしまうかも
眩い赦しに 思惑をも溶かして
<朝焼け、夢の海岸にて>
題:逆光
1/24/2023, 9:32:50 PM