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「こりゃなんだよ…」
「昨晩はひどい台風だったからね」

午前7時。玄関から一歩出て、廃墟に等しいものを眼に収める。
昨晩は言葉の通りひどい台風だった。
風が扉を叩く音、壁越しに聞こえる数々の口笛。
勿論、この家の住人は誰1人眠れることなく朝を迎えた。

予報通り。大きく暴れて、大きな爪痕を残す。
単純で分かりやすいプログラミング。

___羨ましい。

私の追ってる事件は、予報もなければ爪痕もない。
そもそも、人間の手によって起こった事件なのかも分からない。

まあ、いいや。

気を紛らわせるために、湿った空気を吸い込んだ。

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あの時の私は、本当に馬鹿なことをしたと思う。

目の前に真相があるのにも関わらず、家に引き返すなんて。

そう___




風が扉を叩く音、壁越しに聞こえる数々の口笛の。
主も知らずに。






⦅2025/09/13 台風が過ぎ去って⦆

【内容をより分かりやすくするため、
        大幅な修正を予定しています。】2025/09/14

⦅2025/10/05 大幅修正⦆

9/12/2025, 9:58:36 PM