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都会の真ん中で高い高いビルの屋上にいる。
単純に疲れたのだ、自分に期待して落ち込んで何もないことに気づく、その繰り返しがきっとのくなかった。
死んでしまうことに関して私は人としてはどこか寂しい…感じがするが自分としては逃げ道…としか思わない。
他にいい方法はたくさんあるのだろう。でも私の頭も体も心ももうこの決断しかできなかったのだ。
風を感じて落ちて行く。
毎日見てた風景がもう見れなくなると思うと少し悲しいけど開放感の方が勝ってしまった。
地面に着く感覚がなく痛みよりも先に走馬灯が迎えにきてくれた。
この世に放たれて、愛されて学校にも行かしてくれた。たくさんあった期待と自信は歳を重ねるごとに崩れていった。
何かに励まされ挑戦するたびに自分の愚かさを思い知らされた。周りのスピードに追いつけなくて自分のリズムを忘れてしまった。
学生時代はそんなんだった。
社会人になってせめてできることは自分でなんて言葉に押し潰されて誰かの奴隷になって意味もなく頭下げて、中身のない感謝と謝罪を繰り返す。
そんなことだったんだ人生なんて、母には申し訳なかった。
どうか幸せになって欲しい

8/9/2025, 1:30:18 PM