青星

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あなたに届けたい



拝啓、あなたへ。
この手紙をあなたが読んでいるということは、あなたはきっとわたしのことを知らないでしょう。
信じてくれないと思いますが、あなたとわたしは友達だったんですよ?。こう言うと変ですが、前世…みたいなものでしょうか。知らなくていいです。覚えてなくても、無理に思い出さなくてもいいです。ただ、ただ今はあなたに甘えさせてください。

年が明ける直前、2人で一緒にジャンプしたのを覚えていますか?。
あったかいコートと、手袋と、マフラーをつけても外はとても寒くて、あたり一面雪が積もっていて、雪はもう止んでるのに、雪が降ってた時より寒くて、息を吸うと、肺がズキンと痛くなったのを覚えています。
2人で積もった雪の上を歩いて、わたしが一緒に年が明ける直前にジャンプしようと言ったとき、あなたは少し嫌そうな顔をしていたけれど、一緒にジャンプしてくれたのがとても嬉しかった。
その時、私が着地をミスって、あなたに倒れ込んでしまってごめんなさい。あなたを下敷きにしてしまって…。多分…じゃなくて、後日の風邪は確実にわたしのせいです。ごめんなさい。でも、『背中寒すぎる』といって笑ってくれたのがとても嬉しかった。そのあと、あなたに『はやくどけ』と軽く叩かれてしまったけれど、無理に押し返そうとしてこなかったのがとても嬉しかった。とても、とても嬉しかった。
寒さなんか忘れてしまうほどに、暖かくて優しい温度だった。

忘れたくないと思いました。

わたし、髪を切りました。
胸まであった髪を耳がやっと隠れるくらいの短さまで。
だからきっと、あなたがわたしのことを覚えてくれていたとしても、多分あなたはわたしのことがわからないでしょう。

幸せになってください。
どうかいい夢を見てください。
あなたが悪夢にうなされる夜がありませんように。
あなたが、あなた自身を嫌いになってしまうことがありませんように。

だから、どうか、
あなたがわたしのことを忘れてくれるくらい、
いっぱいの幸せに囲まれますように。

ただ、それを切に、切に願っています。


令和8年1月30日            

1/30/2026, 2:43:40 PM