今日は朝から頭が痛い、ざぁーっと泣く雨が私の頭を痛みで包み込む。
けど気にしない、気にしてる暇なんてない、私はもう休めない。
出席日数がギリギリになってきていた私は、カッパを着る。

「Aさんおはよう、Dさんも」
返って来ないその挨拶も、気にしない、気にしてる暇なんてない。
1から4限、休み時間なんてただの空白。静かに主人公席で頭痛の種を眺めている。
「(主人公)ちゃん、この問題教えてくれない?」
ちゃん付けは嫌いだ。
愛想のいい笑顔が問題を解き、少し汚れたノートは今日も教室を巡る。

少し落書きの増えたノートは戻って来ればいいな。
夢は雨に濡れ、気にしない、気にしてる暇なんてない。
昼休みに五分でご飯、笑顔の私は気にしない、気にしてる暇なんてない。
気にする暇があるなら本を読みたい。
手に取る本の主人公は私と同じで外を眺める。
きっとあの席で。

5､6限はまだ好きだ。寝ていても怒られない。
だから静かに大人の声が聞ける。
「この問題解ける人」
これは嫌いだ。吊らされた私は今日も縄を解く。
先生の笑顔は、私を刺す。暖かい気がする。
ホームルームが終わっても足早には帰れない。

「これ運ぶの手伝って」
Bさんと、Q君、優しい気がする。
たった数部の資料、持てるはず、けど私を使う。
2人も生徒会、挨拶も返してくれる。
笑顔の私は持ちたいから2人の分も持つ。
資料だって作りたいから作る。
2人が前に出てくれる。だから感謝と後ろに引いてこないように。
1人の生徒会室の鍵を閉め、家でノートを綴る。

今日も朝から頭が痛い、すぅーっと流れる雨が私の頬を撫で下ろす。
けど気にしない、気にしてる暇なんてない、私はもう休めない。
ギリギリの私は踏切を待つ。

今日の私は笑えてる。昨日の私だって。
気にしない、気にしてる暇なんてない。
好きがある学校。やることもある学校。
タイセツな学校。壊れればいいのに。

今日の私は昨日と違う。勇気のある私。
さぁ、バイバイ。
今日の私は心から笑う。

5/22/2025, 12:35:28 PM