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10年前の自分へ

10年前の自分は、何も取り柄がなかった。
ダカラ「ごめんね」あの頃の自分。
10年後になってわかった、あの頃の自分がどれだけ、愚かで臆病だったか。
あの頃の自分は、虐待も受けていて学校でも虐められていた。
だけどあの頃の私は何をされているのかが分からなかった、先生にも「なんかあったら相談してよ?」と言われたこともあったが私は何をされても黙って不気味がられていた。
「ごめんね、あの頃の自分。気づかなくてごめんね」
今でも、後悔しているどれだけ私が無口だったか。
検査をしたら、コミュ障って診断された。それの影響で、喋らなかったらしい。なぜあの頃1ミリも喋らなかったのだろうか、悔しい。
あれから、10年がたった。私は20歳になっていた。
もう社会人で、会社を経営している。
「はぁ、あれから10年か、早かったな。」
もう私は時間が経つのを早いと感じていた。あの頃に虐めてきた友達も、親も謝りに会社まできたが、私は許すつもりがなかったため、警察に通報して今は平和に生きている。
「死にたいな、」
私はまだあの頃の、後悔が消えていなかった。
だから死にたいとずっと仕事中考えていた。
家では泣き崩れていた。
「うぅ、ごめん、ごめんね、」とずっと謝りながら泣いていた。
どうしたらこの後悔が無くなるのだろうか。
あぁ、もう死んじゃえばいいんだ。


トコトコ……

「はぁ、着いた」
私がいたのは橋だった。
ここから落ちたら即死だろうな。
「怖いなぁwどうしたらいいかなぁ。」
後悔を抱きながら橋の上に乗った。
「ごめんね、ごめんねあの頃気づかなくてごめんね」
と言いながら私は落ちていった。

私が遺体として見つかったのは落ちた後すぐの事だった。
「ごめんねあの頃の自分、今の自分」



お題「あの頃の私へ」

5/25/2024, 9:26:17 AM