遥岳みのり

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0からのスタート。
ここからが私の第2の人生だ。
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何もかも、嫌いだった。
特に、何でもかんでも理由をつけて何かを分類する人間達は嫌いだった。
社会に貢献してる人間は偉い人。
犯罪を犯す人間は、悪い人。
間違っては無いかもしれない。
けれど、私はこういう独断と偏見で、人の事を決めつける人間が嫌いだった。
私だって、世間一般的には偉い、と言われる人達から見たら、邪魔な存在なのかもしれない。
複雑な環境の中で育った私には、戸籍がなかった。
元は、優しい両親の元で世間一般の普通の家庭で育つ予定だった。
だが、父親は信号無視の車に轢き逃げをされ、緊急で搬送されるも他界。
母親も二人目の出産で脳の血管が切れ、二人目と共に他界。
母片の肺癌の祖父と胃癌の祖母に引き取られるも、二人ともステージ4の末期癌。
そして、私は7歳の頃に誘拐され、犯人に地元とは程遠い県の孤児院に捨てられ、私が戻ってきた頃には二人とも他界していた。
そんな環境で育ってきて、当然戸籍など手に入れられる筈がなく、警察に一時保護をしてもらい、今は親戚のお兄さんの家で暮らしている。
「お兄さん、食器洗っておくね」
「あぁ、ありがとう、みのり」
ここに来てからすぐに名前をつけてもらった。
10月生まれの私に10月は実りの秋だから、みのりなんだって。
付けてもらった時に、安易すぎてちょっと笑っちゃったよね。
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これでおしまいっ!
思いつきませんでした。

2/21/2024, 4:15:29 PM