森川俊也

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もしも、あの時君に好きだと言えていたなら。
もしも、あの時、嫌だと言えていたなら。
もしも、あの時辛いとないていたのなら。
もしも、あの時別の学校に行っていたのなら。
もしも、あの時死んでいたのなら。
もしも、あの時生まれてこなければ。
そうすれば、こんなに辛くなかったのかな。
そうすれば、こんなに今を嘆かなくてもよかったのかな。
私、どこから選択を間違えていたんだろう。
君が好きで仕方なくて、それなのに、今もまだ好きなのに。
どうしてこんなことになっちゃったんだろう。
君は私の元を離れてどこへ行くの。
私を置いていってどこへ。
連れて行って欲しかった。
君と一緒ならどこへでもいけたのに。
こんなこと考えたって意味がないことくらい分かってる。
嘆いたって、憂いたって、過去は変わらない。
もとには戻らない。だから、意味のないことだ。
それでも、それでも、嘆くことをやめられない。
憂うことをやめられない。
それが、私。それが人間。なのだから。

11/8/2024, 10:16:12 AM