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失った時の 虚しさを 知っている
些細な事物も
何一つ取りこぼしたくない
怖いんだと思う、 失くした時の事を考えたら
内臓が口から出てきそうな感覚に陥ってしまって


大切なものは一周まわって無いように感じる
そんなものは、ない
何かが無くなっても、亡くなっても、
何も感じない
だからどうした

人は小さな事も失ってみたら 必要だったことに気づく
知っている、知っている
思っているより大きかったと気付く
失った時の耐え方を知らない。
失いたくなかった 大切だった
何をされても何度も許す、 無言で許す 無かったことにする 愛だと勘違いするように、するようにするようにするように。
家族だもんね。
なかった、あんな事は無かった 誰も私を殴っていない

言い聞かせた
黙ってそれを繰り返す

愛があったからできた事だった
気付いてしまった
昔の美美しい記憶に縋って縋って、
失いたくなかったから必死に捕まえてたはずなのに
命みたいに落としたら帰ってこないのだ
あんなに大切だった 私の大切なものだった。
無くなってから、家にいる時私は私ではない。
こんな虚しさは人が感じたら死んでしまう
私ももうすぐだめになる
失った 常に焦燥感に追いかけられている

だから何も取りこぼさない
大切なものなんて限定する勇気はわたしには
ない。

お題 「大切なもの」


4/2/2023, 12:16:56 PM