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ずっと隣で 安らかな瞳 星が溢れる 怖がり です


ずっと隣で

「見て。木の上にいる」
「ああ、あそこか。レッサーパンダかわいいな」
キミとの動物園デート。
かわいい動物たちに会えるのを、楽しみにしていた僕は、きっとキミ以上にはしゃいでいた。
キミとの写真を撮るより、動物たちをたくさん撮る。そんな僕に呆れることなく、ずっと隣で同じ景色を見ていてくれたキミ。そんなキミと、これからも同じ景色を見ていたい。と思うのだった。


安らかな瞳

特にする事がない休日。キミと向かい合ってソファに座り、コーヒーを飲みながら、それぞれ好きなことをしていた。
「ちょっと休憩するか」
読んでいた本を閉じ、コーヒーを飲もうと顔を上げると、こちらを見ているキミと目が合った。
「ん?どうかしたの?」
僕を見つめているキミは、安らかな瞳で微笑んでいる。
「一緒にいるのに別々のことをしてる。それなのに、淋しい感情は湧いてこない。そばにいるだけで幸せに思える。ステキな関係になれたんだなぁ。って思って」
キミの言葉に愛しさが溢れ、僕はテーブルの上に身を乗り出し、キミの頬にキスしたのだった。


星が溢れる

吐いた息が白く染まる寒い中、キミとナイタースキーを楽しんでいた。
「楽しいね」
「ね、言った通りでしょ」
「うん。来て良かったよ」
昼間もスキーを楽しんで、夜も滑りに行こう。とキミに誘われ、正直、寒いし行くのはイヤだな。と思っていた。けれど、僕が行かない。と言ってもキミは1人でも行きそうだし、1人で行かせるわけにはいかないから、僕はしぶしぶ着いてきたのだ。
「滑るのも楽しいけど、もう1つ楽しみがあるんだよ」
少し休憩しよう。と雪の上に座り、雪で遊んでいるとキミはそう言い出す。
「え?他にもあるの?」
「うん。上を見てみなよ」
キミが指差した先を見上げると
「うわぁ」
星が溢れるくらい、夜空を埋めつくしていた。
「キレイだよね」
「うん。まるで夢の世界にいるみたいだ」
しぶしぶ着いてきたナイタースキー。誘ってもらえて、着いてきて良かった。と思ったのだった。


怖がり

僕にしがみつき、ぷるぷると震えているキミ。
「大丈夫だよ。僕がいるからね」
そっと背中を撫でるけれど、その震えはおさまらない。
「すぐに終わるから頑張ろう」
僕の声にキミは顔を上げるけど、目をうるうるさせ、不安そうだ。
「怖がりだなぁ。一瞬で終わるから」
キミの順番が来て診察室に入る。僕が安心させるように優しく抱きしめると、獣医さんはキミに予防接種をした。
「はい、終わり。頑張ったね」
頭をぽんぽん撫でると、キミは恨めしそうに僕に唸るのだった。

3/17/2026, 9:18:04 AM