『愛を叫ぶ。』
俺はごく普通の大学生だ。
大学生活の中で、同じ学科の女の子と仲良くなった。
最初は複数人で遊んで、
だんだん2人で遊んだりして、
なかなか踏み出せなかったけど数ヶ月してから
告白して付き合った。
2人でいろんなところに行った。
通話もしたし、散歩もしたし、
定期試験前は一緒にテスト勉強もした。
付き合ってから数ヶ月が経った頃。
少しずつ俺は彼女への不満を抱えるようになっていった。
でも、言うほどのことじゃない。
小さいことすぎて、なにが嫌だったのかすらすぐに忘れてしまった。
忘れてしまうのに、なんとなく嫌悪感だけは残っていた。
それでも、彼女にはなにも伝えることができず時間が経っていった。
突然。限界はきた。
俺はもともと人間関係がうまくいかなくなると、
自分のSNSのアカウントを消して逃げたくなる人間だった。
そんな様子をみて彼女はとても心配していた。
さらに、俺はやる気があるときと無いときの差が激しく、
その点もよく心配され、病院を勧められるほどだった。
結論から言えば、俺は、逃げた。
SNSで突然彼女に別れを告げ、ブロックした。
自分で切っておいてこんな風に思うのはおかしいかもしれないが、しばらく俺は失恋に落ち込んだ。
嫌悪感から脱せたスッキリとした気持ちと、
好きな人との関係を自ら絶った寂しさの矛盾に
ひどく苛まれた。
いつもの病み期よりも長い気がした。
別れてから数ヶ月。
私はまだ、心配してるよ。
君は、ちゃんと前を向けてるのかな。
関係を切られても、好きだったよ。
嫌なところ、言ってくれれば直すのに。
君の周りには君を大切に思ってくれる人が
いつだっているのにね。
私だってその一人だった。
周りにいる、君を大切にしてくれる人を
これからはちゃんと大事にしてあげてね。
私はまだ前を向けていないのかもしれない。
こんな所に君の気持ちを勝手に考えて書いてしまうほど、
大好きだった。傷ついた。
君のためにいろんなことを考えて、
いろんなことしてあげたつもりだった。
勝手な自己犠牲。だけどこれはきっと
きっと、愛だった。
もう会わないけど。元気で、さようなら。
5/11/2024, 11:47:43 AM