※この書き物には少々卑猥な表現が含まれています
※苦手な方は次に移行してください
『んッ…ッ…///』
抑えるような艶のある声がほの暗い部屋に響く
大柄な男性がゆったり寝れるサイズのセミダブルベッドに寝かされた女性は焦らすような前戯に腰を捩らせていた
普段はポニーテールに纏められたふわふわとした長い金髪が顔の向きを変える度にもふっもふっと顔を埋める
弄られてもいないのに豊満な胸の先端はツンっと膨らんで
女性経験はあれど男性経験の無い秘部は自分の愛液なのか相手の唾液なのかすらも分からない
全体をゆっくりと舐られ
小陰唇を吸われたり舌先で遊ばれ
陰核に舌先が触れそうになった瞬間に大陰唇にキスされる
『…ッ…ンッ…ぁの…ッ…///』
逃げようとしてしまう腰は大きな手でガッチリと掴まれて逃げられない
足を閉じようと頭では理解してるのに下半身が脳の指示を拒んでる
流石に長すぎると感じる前戯に一声かけようと声を出した瞬間に陰核を舌先で虐めるように刺激された
声にならない声とはこの事を言うのだろう
走る快感に腰を仰け反らせ
足全体で相手の背中をムギュっと固定する
チカチカする視界を元の状態に戻そうと首を振った
『ほらな、陽彗ちゃん。俺は懇切丁寧な前戯をする事に定評があるんだ。』
スルリと陽彗と呼ばれた女性の柔らかな足を解いて
大柄な男性はヤニで汚れつつも並びの良い歯を見せながらニンマリと笑う
パタパタと顔から零れる雫は汗ではない
汗ではない
ソレが分かるくらいには冷静になった
『…猛獅さん……なんか…全部長いです…』
『…あんなに盛大に潮ふいたってのに冷静だな、おい…』
『元からクリトリスは弱いのは分かってます』
『軽く転がされるだけで腰跳ねさせるくらい弱いのかぁ?ふーん?』
『調教済なんですよ、とある人のせいで』
『元恋人ってやつか?』
出来る限り笑顔で目を合わせ話してた陽彗が僅かに視線を逸らす
猛獅は無論、ソレを逃がさなかった
『やめてやってもいいんだぞ?』
『そうしたらまた仕事に制限かけるじゃないですか』
『あたぼうよ』
猛獅は何食わぬ顔でそう発言する
猛獅は包み隠さないし基本突っ走る
でも女性に対して“忘れさせてやる”なんて乱暴な事は言わない
ソレを知ってるから陽彗は猛獅のそそり立つモノに手を当てた
『未だに好きですよ、彼女の事』
『なのに男誘ってんのか?』
『言ったじゃない』
『何をだ?ん?』
『猛獅さんとなら後腐れないワンナイトが出来るって』
陽彗は腰を浮かせて濡れに濡れた秘部を猛獅の肉棒の先端ににゅちにゅちと当てる
『据え膳食わぬは男の恥…だっけ?』
先程まで余裕の無い声を漏らしていた陽彗とは思えない
何処か揶揄うようで嘲笑うようで
小悪魔的で悪戯でもするかのような
だけどとてつもなく唆る表情で煽る
そこに居るのは陽彗という女性じゃない
ファリ(危険)という裏社会の人間だ
『…チッ…てめぇ……』
『上に乗ってあげようか?』
あえて腰を落としてツーッと肉棒と秘部に糸を繋げ
擽るように首筋をなぞってくる裏社会で“ファリ”と呼ばれる女
まるで盤面を変えられたような感覚を覚えた猛獅はいつもはしないような乱暴なキスをした
舌を絡ませ息を吸わせる隙も与えないくらいに濃厚で長く深いキス
ファリはその中でも余裕綽々とでも言うように首に手を回し…優しく頭を撫でたりする
その行動一つ一つが男のプライドというものを刺激する
『ぁあ…後悔すんなよ?』
『させれるのならさせてみてよ』
いつもは砕けた敬語を使う陽彗だが
ファリは弄ぶような口調をよく使う
猛獅はなぜ目の前の女が“ファリ”という名前で動いてるかを魅せられた
この女は下腹部に彫られたタトューのように
絡みに絡みつく蛇だ
それも毒を持った最悪の蛇
まるでお好きにどうぞ、とでも言うように腕を解いてニンマリとした笑顔で両手で秘部を左右に拡げる
愛液なのか潮なのか唾液なのか…蕩けた中に挿入した
『ほれ見ろ、懇切丁寧な前戯のせいでトロットロになってるぞ?』
『口より先に腰を動かさないの?それとも気持ち良くて動かせなくなっちゃった?』
『あー言えばッこー言いやがってッ!』
せめて言葉で虐めて行為は優しくしてやろうという温情さえもファリは踏み躙る
だから掴みやすい腰を鷲掴みにして最奥にドチュッと先端を打ち付けた
絡まりハート型になった蛇のタトューが僅かに盛り上がる
『ぁッ♡ナハハッ♡ヤれるじゃん♡♡』
『その余裕がいつまで続くか確かめてやんよぉファリ』
何処か意地になって腰を振る猛獅
何度も何度もGスポットや子宮口を刺激されてるのにケラケラ笑うファリ
まるで必死になった獅子を小馬鹿にしてる蛇のようだ
1度こうなってしまったら後には引けない
せめて“もうやめて”くらいは言わせてやる
そういう思いで胸も触りキスも繰り返し痕もたんまり残して……
『で?自分より半分は下の子をぶち犯したと?』
『………』
…たらこの有様である
バツの悪そうな顔しながら正座する夜島 猛獅を見下ろす倉橋 誠
ソレを見ながらケラケラ笑ってるキスマだらけのファリ
『いや、その…す、据え膳……』
『据え膳もクソもあるかボケェ!!!!』
言い訳をしようした途端に絶対に一般人なら首の骨が天国に召される蹴りを入れられる
漫画のように“グハァッ!!”と言いながら大袈裟に横にぶっ倒れる猛獅の大きな体をゲシゲシと…多分仕事で履いてたんだと思わしきピンヒールで踏む踏む
『そういうのはバレずに発散しろって伝えてるのにどうしてお前はバレるようなヤり方してんだ!!』
『バレなきゃ良かったのか!?』
『良い訳ねぇだろぉぉ!!!!』
『グアァァッ!?!?俺の大腿筋膜張筋がァァ!!!!』
『まーまー倉橋さん♡確かに猛獅さん乱暴で痛くて苦しくて泣いてもやめてくれなかったけど〜♡』
ギャグなのかマジなのか分からない現状に涙出る程笑ったファリは腹を抱えながらも更に油を投下してく
まるで猛獅が勝手に襲って行為を続けたみたいな言い回しを聞いた倉橋の顔は鬼の形相を超えてもう何の形相かも分からない
『ひ、陽彗ちゃん!陽彗ちゃん!今そういう冗談通じないから!!ほんっとに!!イデデデデッッッ!!!!』
『ナハハ〜♡倉橋さん冗談だよ〜♡』
『何処までが冗談かによってはコイツを吊るし上げる』
『お、俺ぇ!?俺なのココで吊るし上げられるの!?』
冗談言ったファリが吊るし上げられるのではなく全責任が猛獅に乗っかってくる
その理由は明確…一応猛獅は一組織のボスなのだ
あまりにも自由であまりにも好戦的であまりにも人生楽しんでそうで重役よりも前線の方がお似合いの男がボスなのだ
だからこそ、1番親しい幹部である倉橋からの攻撃も口撃も激しい
『乱暴だったのはホント〜♡』
『待て倉橋!それはワイヤーロープだ!!』
『痛くはなかったし苦しくもなかったよん♡泣いてもないし♡』
『ちゃ、ちゃんと聞いてくれ!手際良く亀甲縛りしないで話を…』
『でも倉橋さんが止めるまでやめなかったのはホント♡』
『ウグァアァアァ!?!?!?』
190近くある巨体が軽々しくテコの原理で吊り下げられる
倉橋 誠が何倍も何十倍も経験があるというのがココで活きた
本来は活かすべきではないが
『く、食い込む!!食い込んでる!!多分食い込んじゃいけない所まで来てる!!』
『このまま明日の夜まで放置しとくか』
『痕残っちゃうよ〜?』
『陽彗、お前のその痕は1週間は消えないからな。コイツにも同じくらいの痕つけていい。』
『このッこの痕はッッイデデデデッッッ』
『痕ついたら全部見せてね〜♡』
『う、裏切り者〜〜!!散々煽って乗せてッ危険人物め〜ッ!!』
『ナハハ〜♡』
お題:おもてなし
〜あとがき〜
おもてなし(亀甲縛り吊し上げの巨体男が入った瞬間出てくる事が確定してるおもてなし)
前々書いた“優しくしないで”というお題の続き的なものです
10/29/2025, 7:13:58 AM