「おまっ...まじかよ、それは同情するわ...。」
友に事の報告をした後の友の第一声である。僕の身に起こったのは普段おちゃらけている彼から同情を貰うくらいの大事なのだ。
「だろぉ...?酷いんだよぉ...」
机に項垂れる僕。
原因の彼女を横目に。
先日はバレンタインで周りはカップルで溢れかえっていた。その雰囲気に飲まれてOKが出るだろうと期待しながら、勇気を出して好いていた女の子に告白したところこっぴどく振られたのだ。
そう。凄くこっぴどく。物凄くこっぴどく。こっ酷いなんてこんな連続で使うこと後にあるだろうか。いや、多分ない。
多分、僕のOK出るだろ笑笑みたいな気持ちが彼女には見え見えだったんだろうな。
LINEを使って(何故か知り合いかもに彼女がいた)ロマンチックにと思い明日放課後屋上に来て欲しいと連絡。
翌日僕の下駄箱には1枚の手紙。
ワクワクして開くとそこには「ごめんなさい、私貴方とは付き合えません。好きじゃないです。この際言わせてもらうとどちらかと言えば嫌いです。今後関わらないでほしいです。」との旨の内容が。もちろん好いた彼女の名前が最後にしっかり書かれていた。
何かのいじめかもしれないと思って放課後は屋上で待っていると彼女が現れた。
あの手紙は嘘だったんだ...!!と思ったのもつかの間。
僕があのという言葉のあをいい切る前に
「ごめんない!どうしても貴方とは付き合える気がしないの!手紙読んだのになんでここに来てるんですか!そういう所が嫌いです!」
と言われた。死のうかな。死んだ方がいいのでは?
それを友に報告したのだ。そして冒頭に戻る。
『同情』
2/20/2024, 11:14:02 AM