「秋空は君色」
夏の火照りと
日に焼けた肌を冷ますように
雨混じりの冷たい風が通り過ぎる
あれだけ近くで照らしてた青い空も
いつのまにか手を伸ばしても届かないぐらい
よそよそしく遠くなっていて
昨日より足早に去っていく夕暮れ
みんなどこかに行ってしまう気がして
振り向くと揺れて寄り添うコスモスがこっちを見てた
この気持ちは人恋しさが原因じゃない
こんなにも心動かされて落ち着かなくなる
気がつけば君のことばかり考えてる
メロディもいらない 色彩もいらない
ただ白色のノートに「好き」とだけ書いて
君に伝えればいいだけなのに
長くなった夜にひとり
頭の中と部屋の中をぐるぐる回っては
今日もシミュレーションだけ完璧にこなすけど
きっと明日も君の気持ちはわからないまま
好きだって気持ちだけが募っていくけど
この空のように手は届かない
9/20/2025, 8:50:04 AM