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「第二話 狙われた龍谷」
僕の名前は白坨 龍谷。今では凛さんと一緒に暮らしている。凛さんは命の恩人だ。僕が死にかけているところを助けてくれた。でも、まだ凛さんについてはよくわからない。そんなことを思いながらいると凛さんが
「ごめん、龍谷くん。買い物に行ってほしいのだけれどもいいかしら?」
「いいですよ。何がいるんですか?」
「えっと、コーヒー豆とおしゃれなコーヒーカップをお願い。」
「えっ!僕、カップを決めるセンスなんか…」
「大丈夫よ!龍谷くんはセンスいいから!」
「…わかりました。」
憂鬱な気持ちで家を出た。
(まぁ、早く終わらせて帰ろう)
そう思ったときだった誰かから鉄の棒で頭を殴られてしまった。龍谷は気絶した。そしてスーツを着た男性二人が出てきた。
「こいつが白龍ってやつか?」
「そうらしいぜ。早く連れてくぞ。」
「ああ。」
二人が龍谷を連れて行こうとしていると、靴音が聞こえてきた。しかも、段々近づいてくる。
「誰だ!」
男性が銃を抜こうとしたとき目の前に飛んできた。それは凛だった。龍谷の前での明るさとは裏腹に冷たい顔をしていた。男性は声を出す暇もなく殴り飛ばされた。もう一人の男が動揺する。
「お前は…」
「私の可愛い可愛い龍谷に何をしているんだい?」
恐怖でしかない。まるで蛇にでも睨まれたようだ。そして凛は怪しくニッコリと笑った。
「さぁ、どうしてやろうか?」

12/9/2023, 11:59:46 AM