前回の続き
お題に沿ってないのであしからず。
少しグロ注意⚠️
その紐は、それから毎日のように目に入ってきた。
今日もまた、その紐は風に揺れている。
そんな詩的なことを思った直後。
ヒュッ ドン グチャ キャァァァァ
突然そんな音と共に、信じられない出来事が起きた。
目の前で、「何か」が落ちてきた。
強烈な鉄錆の臭いが鼻を覆い隠し、視界には真っ赤な大量の液体がうつる。
俺の頬には生温かい液体が飛んできていたし、耳には周りからの悲鳴が反響したのか、キィィィィと音がしていた。
しばらく固まっていた俺は、パトカーのサイレンで正気を戻し、現状理解に努めようとした。
だが、それは残念なことに「良い」方法ではなかったらしい。
襲いくる猛烈な吐き気、
情報過多による頭痛、
目を閉じても見えているように感じる凄惨な現場。
俺は、その場で意識を失った。
8/31/2023, 12:26:20 PM