あれほど赤く 燃え立っていた炎は 音もなく消えて 灰の中からは もう 一筋の煙も生まれず その灰さえも 時の風に吹かれて 儚げに舞い散っている 胸に刻まれた火傷の 突き刺す痛みは 流しすぎた涙の底で 眠り始め 言葉は失われたまま 忘却の砂に 埋もれていく わたしが 少しずつ 少しずつ あなたから 遠ざかる ✩ 想い (78)
3/22/2023, 11:08:46 AM