うー。
ここ最近、体調が悪くて、寝ても寝ても寝足りない。
仕事にも行ったんだけれど、途中で一気に気持ち悪くなったからお休みの連絡をして家に帰って家に転がる。
大丈夫な時は大丈夫なんだけれど、一気に込み上げるものがあって。
「動きたくなーい」
ひとりごとを大きく話していると、スマホからポコンという音が鳴った。手を伸ばしてスマホを覗く。
そこには恋人からのメッセージが届いていた。
『大丈夫?』
彼にも休みの連絡を入れておいたから、休憩時間に見てくれたのかな。
私はすぐに『気持ち悪いです』と返事をすると、スマホが鳴った。
『ごめんね、電話しちゃって』
「今は落ちついているので、大丈夫ですよ」
『迎えに行こうか? 言えば時間を空けてもらえると思うよ』
「え、ちょっと気持ち悪いだけだと思いますよ」
自分の体調的にそうだと思っているけれど、恋人は医者だから尚更私の体調を心配なんだろう。
そんなことを思っていたのに彼はいつになく真面目な声で私に言った。
『ちょっと思うところがあるから迎えに行くね』
「え、いやいやいや。そこまでじゃ……」
『うーん、俺の予想だとそこまでのことだと思うんだよね』
そんなことを話している途中、私は気持ち悪くなって通話を切ってしまった。その後に彼が迎えにきてくれたことは言うまでもない。
――
「え?」
「だから、三ヶ月よ」
私は彼によって病院に連れていかれ、すぐに検査をすることになった。その結果、満面の笑顔で先生から告げられる。
「おめでとう、お母さん」
おわり
三七一、昨日と違う私
5/22/2025, 2:01:44 PM