大きな襟には花びらのようなフリル。肩にはバルーンのような膨らみ。販売元はスーパーの上階にある低価格を売りにした衣料店。されど、低価格。「汚れ上等!動きやすさお任せあれ!」そんな普段の装いに魔法をかけるには十分だったようだ。「今日、なんでそんなにお姫様みたいなの」少年は7年間で覚えた言葉の辞書を広げて、自分史上最大限の“可愛い”を少女に送った。受け取った少女の熱は上がり、頬はあっという間に林檎色に染まった。『初恋の日』おしまい
5/7/2026, 1:21:36 PM