語り部シルヴァ

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『消えた星図』

友人とプラネタリウムを見に行くことになった。
友人が張り切って図書館で事前に勉強しようと言い出した。
今回の予定は友人から誘ってくれたのだが
相変わらず行動力がすごい。

それに振り回されても
むしろ元気な友人につられて楽しくなってくる。
早速図書館で勉強することにした。
星を調べてみると色んなことがわかる。
歴史とか天文学のレベルとか...

面白いなあと星の本を見てみると友人が肩をつつく。
どうしたのか目で聞いてみると今度は本を指さす。

友人がさした部分を見てみる。
"19〇〇年〜19‪✕‬‪‪‪✕‬年。
世界中で星が消え星図が書けなかったようだ。
原因は未解決のまま気がつけば星がまた輝いた。"

友人と顔を見合わせる。
今までニュースや先生にも聞いたことがない情報だった。
借りて家に帰ってじっくり見てみようにも
既に予約が入っていて、次借りに来た時にはもう
その本は消えていた。

もうプラネタリウムどころじゃなくなった僕たちは
休みの日に合流しては消えた星図の歴史を
探しに行くことにした。

語り部シルヴァ

10/16/2025, 10:51:51 AM