空と海が溶け合っているところにガラス玉を掲げて、映り込んだ景色をガラス玉に閉じ込めることができたならどんなに素晴らしいことか。逆さまの空と海。毛色の違う青と青。他の誰にも見せたくない、自分だけの宝物になるだろう。そんなことは出来ないとわかっていても、そうなればいいなと思っている自分がいる。たとえ逆さまであっても、空と海を手中に収められてちょっとした神さまの気分になれるかもしれないから。
12/6/2024, 2:00:34 PM