木弓るん

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木枯らし

吹き抜ける冷たい風に
コートの襟を立て首を縮こませる

強風に葉を飛ばした木々は
枝と幹を残すのみで
寒そうで寂しそうだと思った

いや

寒いのも寂しいのも自分自身
こんな日はどうしても悲嘆にくれてしまう

せめて空を見上げ
真っ直ぐに歩こう

そう思ったもつかの間
いっそう冷たく吹き抜けた風に
やっぱり身を縮め急ぎ足になるのであった

1/17/2024, 10:13:40 AM