抱きしめる彼と抱きしめられた私のサイズ感は、あまりにも自分たちに馴染んでいる。失うと分かっているからか、馴染んでいるなと思った。好きだなと思った。 半袖から覗かせる見慣れた白い肌が、もう私を抱きしめないんだと思うと、途端に悲しくなった。身勝手だと叱られるだろうか、怒られるだろうか。自分本位なのは、痛いほど分かっている。 私が泣くのを堪えれば、心配そうに眉を顰めるその眉間の皺すらも、私は愛おしくてたまらないんだ。/半袖
7/25/2025, 11:39:00 AM