Rutu

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君への気持ちを…私は、言葉にできない。


「ねぇ、きぃーみぃー!一緒に学年委員やらない?」

「…めんどい。図書委員やりたい」

「えぇ!?そ、そこをなんとか…おねがぁい(うるうる)」

チャイムが鳴った。なんで今こんなことをしているのかと言いますと、学年委員を1人でやりたくないがために道連れにしようとしているからです。幼馴染くんは相変わらず冷たいし、他の女子もみんな引いちゃうし…。一体どうすれば?私1人でやる他ないのでしょう、きっと。

私は副学級長となった。話し合いでは積極的に学級長を助け、優秀さを保とうと頑張っています。そして、一日の終わりを締めくくる部活。ちょうど話し込んでいた男子に問いかけた。

「あのさ、学年委員って誰になったの?」

「んーとさ、学級長が…」

「へぇ。まぁ、あんまり変わってないかもね」

「まあな。」

「書記は?」

「それは…(ニヤ)アイツだよ。」

指が指す方向は幼馴染くんだった。

「え?…は?え、君が書記になってくれたの!?え、待って、マジで嬉しいんだけど」

君は照れ隠しをするようにそっぽを向いたが私のその時の嬉しさは言葉にできないほどだった。

ーきぃみぃ!本当は素直じゃんー

4/11/2023, 11:31:42 AM