(カクレンシュウ中)・×・)

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『永遠に』

死ネタ、グロ注意?カニバ注意かも⚠️
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あぁ、やッてしまった…、。
自身の血に濡れた手を一度見て、虚な目で自身を見る彼の姿を見て、今からでは遅い後悔をする。
彼が僕の相手をせず、周りの奴らばっかり気にかけていたから? 
こんな、筈ではなく…ただ話をしたかった?
我慢が効かなくなって、彼を、誰も使っていない小屋に呼び出してナイフで彼を何度も刺した。
彼は優しいから、誰にでも優しいのも気にかけているのもしょうがないと最初は確かにそう思っていたはずなんだ。
でも、…そうだ、僕は気づいていたんだ。
彼が、僕に振り向きもせずに、…ある人の方しか、はなから見ていなかった事を、気づいていたんだ。
だから、僕は、……。

「ふっ、…あ、ははっ、はは、っ」

乾いた笑いが部屋に響く。
血に濡れてしまった手を乱雑に自分の衣服で拭い、彼の両頬に触れ、胸から腹、腰、腿…と、順々に触れた後、再度、彼の両頬に触れキスを落とす。
そして、小屋で必要な使えそうな道具をかき集め、ナイフで彼の肉をバラしながら、平たい石を熱し始める。
あーあ、君が悪いんだよ?
君が僕だけを見てくれないから。
周りを気にかけている癖に本当は一方向しか、眼中にないから。
熱した石に肉を乗せる。
ジューッと、肉が焼ける音が広がって、匂いが鼻の奥で広がる。やはり、人間だからか、心なしか臭い。
そろそろいいかと、裏返してみると表面にきれいな焼き色がついていた。もう片面も焼き色がつくまで焼くと、そのままガブリとかぶりつく。
これが彼の味か…舌で肉を血を咀嚼し、ゆっくりと飲み込む。
彼が、アイツのものに完全になる前に僕の血となって肉となって、永遠になると思うと嬉しくなって一人笑みを溢した。

11/1/2024, 11:51:01 AM