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    ―【 耳を澄ますと 】―

 …

5/5(火) 自分の担当の事を知るべく、俺は研究室で日記のような物を探し出した。
古くさい紙の質感と鼻につくような音、日記いうよりも…記録の様だった。
俺は窓もない研究室の隙間風に髪をゆられながら、記録を開いた。

「【あんな子がここに居るなんて、頭がおかしくなる。】、

【純粋で笑顔が素敵で…考えると罪悪感で狂ってしまいそうで】、

【小さい子なのに、怖がらず自分にも明るくしてくれました。こっちが悪者なった気分で】、

そのような言葉が次々と出てくる。
前担当は皆、数日で牢を壊し暴れる。戦争の中に一つ綺麗に咲いたひまわりがあったら、気が狂うのと同じで。罪悪感で潰れおかしくなってしまったのだろう。
…でも、偉い人が来るとみんなこう言うんだ。【被験体が暴れてしまい申し訳ございません。】、彼女に全てをなすりつけるんだ。
そしてまた罪悪感となすりつけてしまった自分への嫌悪で頭がかち割れそうになる、でもそこで彼女はにこっと太陽のように笑い。
【大丈夫ですかっ?】と心配する。その黄色の曇のない目を見たものは、自分がどれだけの事をしたかを理解し、精神が崩壊。そのまま自殺をするか、
精神科医などに連れられる。…ああ、なんとも。彼女は不憫な太陽なのだろうか。」
耳を澄ますと、また彼女の声が聞こえてきてしまいそうで。
俺は思い腕を動かし、そっと耳を閉じた。

5/4/2026, 5:14:19 PM