多田野一人

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桜散る
春風に舞う桜の花びら…漸く満開になった許りなのに、次々に散ってゆく…まるで、儚い夢みたいに…薄紅色の花びらは、時には、渦を巻きながら、時には、空高く舞い上がり…
そして、一緒に歩いている、あなたの髪にも舞い落ちて来る…平静を装い乍ら、その花びらに、少しだけ嫉妬してしまう…未だに、手繋ぎすら出来ないのに、当たり前の様にあなたに、触れるから…

4/17/2024, 3:23:41 PM