Ryu

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毎年の健康診断で、聴診器を当てられ、「心雑音がします」と言われてきた。
なんだそれ?だからなに?と受け流してきたけど、ここに来て、いよいよ対峙しなければならない時が近付いている。
この、胸の鼓動をこれからも刻み続けるためには、遅かれ早かれ手術が必要だとか。
そー言われたら、嫌ですとは言えない。

生きてなんぼだから、どれだけ痛みを伴おうが、お金がかかろうが、やるしかないじゃないか。
そんな気持ちで Google や YouTube で調べると、術後は激痛と闘いますとか、いらんこと教えてくれる。
もう、目を瞑ってその日を待つしかないな。
いくつになっても、怖いもんは怖く、痛いもんは痛い。
まあ、その感覚を失くしたら、長生きなんか出来ないんだろうけど。

とはいえ、それほど長生きしたい訳でもない。
人生って、量より質だと思う。
めっちゃやりたいことやって二十歳で死ぬのと、牢獄に入れられたまま百まで生きるのなら、迷わずに前者を選ぶ。
ただ、ある程度満足できる質のイイ人生を送るには、それなりの時間が必要だと思うんよ。
半世紀じゃまだ足りてない。

若人が「胸の鼓動」という言葉からイメージするものと、アラフィフがイメージするものが同じ訳がない。
そう考えると、人生はそれなりに長い。
胸の鼓動に青春を紐付ける時代もあれば、すべてが疾病に通じてしまう晩年もある。
どちらが良かったかと問われれば答えは明白だが…いや、自分の胸の鼓動の大切さに気付けている今も、そんなに悪くない。

言いたいことはほとんど言えたから、この辺で。

9/8/2024, 2:17:49 PM