時計の針
カチカチと常に嫌な音を鳴らす時計が私は嫌いだ。時計の針はもっと嫌いだ。あれは一度進むと戻せないからだ。何度戻りたいと願おうとあの日には戻してはくれない。時計の針はケチだ。そして、私は時間が嫌いだ。「時間」という概念を作り出した人は何がしたかったのだろうか。時間という期限を作り、なんらかの行動を始める起点を作った。これの範囲内に行動をすれば、目に見えない大きなものを手に入れ、行動しなければもしくは、範囲を超えれば何かを得ることは出来ず、なんなら何かを失う。全くもって不自由であり、不条理だ。しかし、「時間」を作り出し、期限を設けたことにより人が生まれてから死ぬ期限を表すことができる。この生から死の期限内では人がどんなことをするのも自由だ。時間により人は縛られ、人は時間の中で自由に生きる。時計の針は今もカチカチと鳴っている。私はこれから先も価値と勝ちを積み重ねていく。私はこの不自由の中にあるこの自由に生きている。
2/6/2026, 1:48:57 PM