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※BLです。ご注意を。

(続き)

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本当なら今日は一緒にイルミネーションを見に行く約束だった。

クリスマスまで1週間。奇跡的に休みが被ったのだ。

クリスマスは華やかで楽しい反面、その裏には恋人との別れ、寂しさなどの負の感情が集まりやすい。ただでさえ人手不足の術師にクリスマスの休日などあるはずもなかった。

だから今日は朝から悟とずっと一緒に過ごすはずだったのに。

朝イチで鳴った携帯を取ると、補助監督から告げられたのは緊急の任務要請。それも場所が近いからといって2件掛け持ちで、傑のテンションはガタ落ちだった。

なぁ、本当に行くの?断っちゃえよ。

そう言って拗ねる悟を宥めて、すぐ片付けてくるから、と出掛けて行ったのが今日の任務だった。

傑は特級だ。その2件の任務は確かにすぐに片付いた。しかし事前の調査不足だったのだろう。2体目を祓った瞬間に現れた、3体目。それが先程のあいつだった。

参ったな。そう思いながらも、このまま放っておくわけにはいかないと、悟に詫びのメールを入れ、任務に集中した矢先の悟からの電話だった。

「悟、一旦手止めな。」
「ふぁ、え、なんで…。」
「私がイっていいって言うまでイっちゃだめだよ。」

そう言った直後、傑は自室のドアを開けた。
傑の顔を見て込み上げたものが途端に溢れ出す。

「あ、すぐるっ…うぁ…くっ、あぁっ…!」

びゅく、びゅくと白濁を吐き出し悟は果てた。それを無表情で見下ろす傑の剣幕に体が強張る。

「ねぇ、…私言ったよね。イったらだめだって。」
「あ…ごめん。だって。」

傑の顔見たら急に気持ち良くなって、と言い訳をしたがもう時はすでに遅し。傑はズボンと下着を膝まで下ろすと、悟の両手を拘束し、そのまま一気に奥まで貫く。

「かはっ、ふっ、あっ…!」

いくら自身で慣らしたとはいえ、質量があまりにも違う。悟はビクン、と身体を弓なりに反らせ痙攣し、突然の凄まじい快感に息ができなくなった。

傑は動かずそっと悟の耳を喰み、悟の呼吸が落ち着くまで待ってから

「お仕置きだね。悟。」と囁いた。

(続く)

12/14/2023, 3:08:39 PM