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昔々あるところに、好奇心旺盛な一匹の虫がいた。いろんなことを知っているし、いろんなことを知ろうとする。どんな嫌われ者のことも深く知りたがるし、どんな人気者にも食ってかかる。そんな彼は、みんなから好かれていた。
とある夏のことだった。その日は一段と暑くて、夜にはみんなヘトヘトになっていた。でも彼だけはとても元気で、夜の暗い空をせわしなく飛び回っていた。そうすると、いきなりぱっとまわりが明るくなった。その光の正体を知るため、彼は周りの忠告も聞かず光の方へ向かった。その瞬間だった。たった一瞬にして彼は姿を消した。その光の正体は、焚き火の火だったのだ。好奇心は猫をも殺す。もっと知りたいという気持ちは、時には身を滅ぼすこともある。

3/12/2023, 11:27:51 AM