櫻庭

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「私たちはもう終わってしまうけど、これからどうする?」
他愛もない会話に織り交ぜられた、聞き逃してしまいそうな程に違和感のない質問。
終わるなんて。

そんな確証ないのに、と言い出そうと舌が回らない。

「今はまだ想像ができない」
というと、彼は「そう言うと思った!」と笑い、徐に口を開いた。

「私はまた始めるよ」

「私たち友達だから、また会えるし」という彼の顔は、諦めたようで清々しかった。

お互いいつもよく舌が回るのに、この日はなんだか停滞していた。

3/12/2025, 10:18:39 AM